わろてんか|藤吉郎のモデルの吉本泰三のダメ亭主ぶりが凄い!
朝ドラ『わろてんか』で、今一つ不評なのがヒロインてんの
夫となる藤吉です。
他の記事でもご紹介しましたが、キャストに松坂桃李さんを
起用しながらもどうもここまではキャラクターが中途半端で
視聴者の共感を得ていないようです。
また彼は芸人でも商人でもダメっぷりが際立っており、
見ていても辛いものもあります。
とは言え、藤吉のモデルとなっている吉本泰三もかなりの道楽者で
ダメ亭主として知られています。
そんな泰三にまつわるダメ男・ダメ亭主ぶりを表すエピソードを
ご紹介します。
(左端が泰三、右端がせい)
コンテンツ
藤吉郎のモデルの吉本泰三のダメ亭主ぶりが凄い!
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①かなりの気弱
吉本せいの夫の泰三はかなり気弱な人物だったとされています。
せいが吉本家に嫁いで来た時には、既に稼業でもある荒物問屋
「箸吉」の家計は火の車でした。
そのためたびたび借金取りが家に押しかけてきたのですが、
泰三はそのたびにどこかに隠れてしまい、せいに交渉を
押し付けていました。
またせいは姑のユキからたびたびいびられたり、嫌味を
言われていましたが、泰三は一切せいを庇うことは
ありませんでした。
泰三にとってもユキは実母ではなく、その関係もうまくいって
なかったとのことですが、やはりこのあたりにも彼の気の弱さが
感じられます。
②放蕩三昧で家業が破産
当時の大阪の商家の旦那や若旦那は芸人道楽が少なくありません
でしたが、泰三のそれは度を越えていました。
家業が傾いているにも関わらず、家に帰らずに毎日のように
遊び歩いています。
また旦那芸として覚えた剣舞にハマって、自らも舞台に立つほど
入れ込みます。
果ては「女賊島津お政本人出演のざんげ芝居」という
得体の知れない一座の太夫元(興行主)になって、
地方巡業の旅に出ています。
しかも本人も幕の合間に紋付き袴に白だすきといういで立ちで
舞台に立って、得意の剣舞を披露しています。
さらにはこの地方巡業は地方の興行師に騙されるなどして
大失敗に終わり、家業の箸吉も破産する原因となっています。
ドラマの北村屋のモデルとなっている箸吉ですが、
まさに泰三の放蕩が原因で潰れてしまっています。
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③かなりの無神経
箸吉が廃業となった後、吉本せいは義母のユキとの折り合いの悪さ
もあって、実家の林家に戻っています。
ところが地方巡業から戻って来た泰三も、無一文でせいの実家に
転がり込んで来ています。
通常ならば自分の放蕩が原因で店を潰し、妻を路頭に迷わせるなど、
その父母には会わせる顔もない、と言ったところですが
泰三は違うようです。
彼は林家でもご飯を遠慮なくおかわりし、晩酌をするなど、
常人ならば考えられないような無神経とも思われる振る舞いも
しています。
④面倒なことはすべて押し付けて、あっけない最期
吉本せいと泰三の夫婦はほとんど無一文の状態でしたが、
寄席の経営という大勝負に勝利。
創設した吉本興業部は後に大阪の演芸会を席巻するほどの
勢力となりますが、ほとんどのことを切り盛りしたのはせいです。
寄席の経営の発案など、泰三をプロデューサーとして評価する
向きもありますが、基本的には泰三は相変わらず遊興に耽っていた
ようです。
泰三は大正13年(1924年)2月に脳溢血で倒れて帰らぬ人となりますが、
実は倒れたのは妾の家で、「腹上死」だったとする見解もあります。
このように泰三のダメ男・ダメ亭主ぶりを如実に示すエピソードは、
数多く存在します。
一般的な彼の評価は甲斐性なしの「アホぼん」というものが多いです。
しかし吉本興業部は寄席のM&Aを繰り返し急速に拡大しましたが、
それは泰三の発案と計画と言われており、彼がいなければ
吉本の急成長もなかったはず。
またせいも17年間の結婚生活でしたが、泰三との間に6人の子どもを
産むなど、最後まで添い遂げています。
旦那が旦那だけにかなりの苦労をすることになりましたが、
彼女自身もある程度は納得していたようですね。
このような泰三がモデルとなっている藤吉は、
今後はどのように描かれるのでしょうか?
このあたりには期待です!
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